教授 西尾善彦
略歴
糖尿病・内分泌内科学分野に2011年11月に着任いたしました西尾善彦です。どうぞよろしくお願いします。
当教室は鹿児島大学の内科学講座の再編に伴い設置された新しい分野です。もちろん、これまでも鹿児島大学には糖尿病/内分泌分野を担当する先生方が多数おられ、それぞれ独自の成果をあげてこられました。ただ、糖尿病・内分泌学を専門とする教室がなかったため、学生や研修医の教育、専門医の養成などの点で大変なご苦労があったと聞いています。2012年の4月よりは、これまでの講座の垣根を越えて新たに糖尿病・内分泌内科学を志す18名の先生方に集まっていただいて、専門性を持った教室としての活動を開始しています。
内科学はその領域が広く深く発展しており、専門領域が細分化されつつあります。一方、社会のニーズは専門家による診療を希望するかたわら、全人的な医療を望む声も強く、内科医に多様な役割を求められるようになっています。糖尿病・内分泌疾患のいずれもが全身、全臓器に影響を持つことから、私は糖尿病・内分泌内科学の専門家であるためには、内科医として幅広い守備範囲をもつ医師であることが重要と考えています。特に初期研修においては内科学全般の研修が重要であり、その上で卓越した診療技術とサイエンスマインドを併せもつ専門家となるべく研鑽を積むことがなにより大事だと考えています。ぜひ多くの学生・研修医のみなさんに集まっていただいて、いっしょに発展してゆきたいと思います。新しい教室への皆さんの参加を期待しています。